いつの間にか空前の「にわか」ブームになっていた。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでは、ラグビー関係者が積極的に「にわかファン」という表現を多用し、これまでラグビーに接してこなかった新たなファンを開拓した。
ラグビーのルールを知らない君も
さあ、楽しんだもん勝ち。
にわかで、いいじゃないか!https://t.co/VKppe8Nuot #Heineken pic.twitter.com/XsKc3viuu0— Heineken Japan (@heineken_jp) July 2, 2019
にわかサポーターについてのアンケート調査
「にわかファン」に厳しいと言われてきたJリーグサポーターは「にわかファン」をどのように考えるのか。また、ラグビーワールドカップでどのような影響を受けたのかをアンケート調査で考えてみた。
インターネット調査 2019年10月22日〜25日 解答者数308 スタジアムでサッカー観戦しているサポーター
ラグビーワールドカップ以前に「にわか」という単語にどのようなイメージをお持ちでしたか?
「にわか」に良いイメージ及びやや良いイメージを持っていたのはわずかに16%。約半数が悪いイメージ及びやや悪いイメージを持っていた。ここまでは予想通りだろう。
ラグビーワールドカップ以後に「にわか」という単語のイメージは変わりましたか?
良くなった及びやや良くなったが47%。多くのサポーターがラグビーワールドカップを通して「にわか」のイメージが変わったと考えている。多くの「にわかファン」がラグビーワールドカップに足を運び盛り上げ大会が成功したことが強いインパクトを与えている。
これからのJリーグに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと思いますか?
圧倒的多数がJリーグに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと考えていることがわかる。ただし、それは無条件のことではないようだ。それは、次の集計結果からうかがえる。
ゴール裏スタンドに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと思いますか?
応援の中心地であるゴール裏スタンドに「にわかファン」を呼び込むことには慎重な姿勢が読み取れる。ゴール裏スタンドに「にわかファン」を呼び込むことが必要だと考えている人は半数未満。
ゴール裏スタンドには「にわかファン」を寄せ付けない壁が存在することがわかる。この壁をどのように低くするかが、Jリーグのファン・サポーターを増やすポイントとなるかもしれない。