tasukeLサポーター研究所最新情報

「ジャニオタが初めてサッカー観戦(Jリーグ)に行きました。」で気づくこと。


サポーターはスタジアムという閉鎖的な空間で活動をしているため、どうしても視野が狭くなりがちだ。外部からの視点にハッとさせられることが多い。ジャニオタが初めてサッカー観戦(Jリーグ)に行きました。はジャニオタ(ジャニーズファン)による観戦記。「エビフライはしっぽまで 嵐とKAT-TUNのこと。」に記載された、この観戦記は2016年5月に日産スタジアムで開催された横浜F・マリノス×サンフレッチェ広島が観戦対象。「ライブ好きから高じてライブをやったりするスタジアムに対しても興味をもったため」というのが観戦理由になっている。Jリーグ観戦のきっかけは、どこに転がっているかわからないものだ。「選手紹介の映像を見て『これコンサートのオープニングみたいだ・・・!』と思ってしまった」というように、アイドルのコンサートとサッカーの間に共通点を見出すことができているようだ。「グッズの展開が種類多い上に、お洒落(これ大事!)で全然普段使い出来そうな感じ(これも大事!)で羨ましかった~」という「普段使い」の視点がサポーターには欠けていないだろうか。

実際に、ゴール裏のサポーターの中にはジャニヲタでもある女性サポーター、ももクロなどの女性アイドルグループを追いかけている男性サポーターも数多く存在する。彼女ら、彼らの視点は、硬直化しがちなゴール裏サポーターの活動に一石を投じ、柔軟性を加えている。何しろ、彼女ら彼らが足を運ぶコンサートには負けや引き分けがない。純粋に応援をするだけのために足を運ぶのだ。その熱気の源をJリーグの応援の中に取入れることができれば、それは大きな財産となる。

ジャニオタが初めてサッカー観戦(Jリーグ)に行きました。」の他にもサッカー観戦を書いているジャニヲタのブログは存在する。

DSCF0113

ヲタクスキルの使い方
「なりゆきまかせの恋におち」では、ジャニヲタであり、地元Jリーグチームのサポーターでもある梨子さんがサポーターとして、どのようにヲタクスキルを使うのかを紹介している。そこでいの一番に説明されているのが「そもそもゲーフラとは何かというと。簡単にいうとジャニヲタの団扇みたいなものです。」という説明。この感覚は説明されると腑に落ちるが、サポーター視点では、まったく気が付かない目からうろこ。

ジャニヲタ的サッカーの楽しみ方
ジャニオタ(ジャニーズのファン)のブログサイト「箱庭」に掲載された有名な文章。数年前までは禁句となっていたサポーターとアイドルファンの行動や思考の共通項は、今では広く受け入れられる話題となっている。これは、アイドル業界がサポーターを研究し、サポーターとクラブやサッカー選手との関係をファンとアイドルに当てはめて、新たなアイドルのファン育成戦略を導入したからに他ならない。「ジャニヲタ的サッカーの楽しみ方」は、ちょうど、その禁句が解かれ始めた2012年に書かれている。ジャニオタ側からサポーターを見て書かれた、サポーター研究においてはとても興味深い文章になっている。「モテそうな男子の集団」これが何より大きなサッカーとジャニーズの共通点なのではないか、という考察が面白い。

共通点その1:モテそうな大人数の集団であること
共通点その2:レベルアップにドラマがあること
共通点その3:バラエティとブログ、雑誌から得られるネタが多いこと

上記のうち「共通点その2」においては、ジャニーズよりも短期で大きなレベルアップを実感できるのがサッカーなのではないだろうか。逆にジャニーズよりも長期でダイナミックにレベルアップを実感できるのが歌舞伎となる。ただし、歌舞伎の場合は、好みの役者が全てのレベルアップをするまでを見届けるまでに70年近くを要するので、ほとんどのファンは全てのレベルアップを見届けることができない。また、ジャニーズやサッカーにおいて追跡の終了は「引退」であるが、歌舞伎の場合は「死去」となる。その違いはある。

ジャニヲタとサポーターの共通点は、こんなに深い。

サポーターカルチャーは、一時の停滞期を脱し、成熟の中に多岐にわたる新しい方向性の息吹を感じさせている。増加している外国人サポーターのスタジアムコミュニティの在り方は、従来のJリーグサポーターにはなじみの薄かったコミュニケーション方法の気付きを与えてくれた。雑誌ブロガーを含む女性サポーターが集まって生まれた「Jユニ女子会」も、サポーターに新風を巻き起こしている。外部からの視点がサポーターを進化させる。