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サポーター調査から見える岩下厳重注意がJリーグにもたらす危機


2015年5月10日行われたJ1ファーストステージ第11節広島×ガンバ大阪で相手選手に暴力行為を働いたガンバ大阪のDF岩下敬輔がJリーグ規律委員会より厳重注意を受けた。出場停止などの処分はなかったが、厳重注意を受けたということは、審判から見えない場所で、暴力行為があったことが映像で認めらたことを意味すると考えられる。

この厳重注意に対して、多くのサポーターから不満の声が上がっていた。今回は、アンケート調査によって、サポーターの不満を定量的に捉え、そこから見えてくるJリーグ規律委員会およびJリーグにもたらされる可能性のある危機について述べる。

インターネット調査 有効回答数268 2015年5月13日〜5月14日
アンケートサイトへの任意の回答者 tasukeLサポーター研究所調べ

岩下敬輔の厳重注意(出場停止などの処分がない)について、どのように感じますか。
岩下1

厳重注意で、今後、岩下敬輔の暴力行為や悪質な反則を抑止できるとお考えですか。
岩下2

岩下敬輔は清水在籍時の2012年にレギュラーポジションを獲得して以来、毎年、6、4、2、7と、コンスタントに警告を受ける荒っぽい選手である。2014年に行われた同カードでは、試合開始前に広島の選手が主審に「8番の岩下が荒い」と注文をつける音声が残されている。そのような経緯もあり、今回の厳重注意は「軽い」のみならず、岩下敬輔の暴力行為や悪質な反則を抑止する効果がないだろうと考えられている。

記憶に新しいところで、2015年4月3日に行われた鳥栖×鹿島で鳥栖のキム・ミンヒョクが競り合った際に相手を踏みつけた行為がある。キム・ミンヒョクに対して、Jリーグ規律委員会は公式戦4試合の出場停止処分を下している。この行為は顔を踏んだと言われている。その出場停止処分と比較して、サポーターは、岩下敬輔への厳重注意をどのように考えているのだろうか。

キム・ミンヒョクへの処分と比較して岩下敬輔への厳重注意の公平性について、どのように感じますか。
岩下3

キム・ミンヒョクへの出場停止と岩下敬輔への厳重注意の差が出た、最も大きな要因は何だとお考えですか。
岩下4

両選手に対するJリーグ規律委員会の対応が不公平であると感じているサポーターが大半であることがわかる。そして、注目すべきは、出場停止と厳重注意の差の要因について、納得できていないということが感じられる点だ。審判の誤審については、やむを得ない部分もあり、試合会場での怒りがあったとしても、ある程度は我慢をすることにサポーターは慣れている。しかし、Jリーグ規律委員会においては公平性が強く望まれている。ところが、要因を「思いつかない」というサポーターが22%いるだけではなく、「所属クラブ」「国籍」が最も大きな要因としているサポーターも無視できない割合で存在している。これは、今後のJリーグの円滑な運営に、大きな問題を発生させるリスクとなりうる。

ところで、2014年にはサポーターが入場停止処分を下される例が後を絶たなかった。中には、不適切な行為が映像で確認されたことで入場禁止処分が行われたケースがあり、それを多くのサポーターが記憶している。

サポーターに対する入場禁止処分と岩下敬輔の厳重注意を比較して、どのように感じますか。
岩下5

ここでも、その公平性に対して、多くのサポーターが疑問視していることがわかる。今後、サポーターが不適切な行為を映像で確認されたことで入場禁止処分が行わた場合に、不満が爆発し大きな問題となる可能性を秘めている。これもリスクだ。

今後のJリーグの円滑な運営を進めていくためにも、Jリーグ規律委員会は厳重注意とした理由、キム・ミンヒョクへの出場停止との差の理由を説明し、サポーターを納得させる必要があったのではないだろうか。

追記 なぜ、扇谷主審は、このような判定をしたのかについての考察を記したブログです。ご参照ください。