セリエA昇格組エンポリとの23節でミランは1-1のドロー。格下相手に不甲斐ない試合展開からスタジアムはブーイングに包まれていた。ミランの10番を背負う本田は、試合後のインタビューで以下のように答えた。
「僕が知りたいのは、ミランの全盛期のファンは、あまりよくない時間帯にどういうリアクションをしていたのか、ということ。(ブーイングに晒される中で)後ろ(のDFたち)が何のためらいもなく、ゆっくりとつないでいたのであれば、全盛期の選手たちのメンタリティは凄いと思う」
「今と昔のファンのアクションは絶対ちがう、と俺は思っている」
10番という責任を背負い選手の、この発言は、果たしてサポーターに受け入れられるのであろうか。もしかすると逆に火に油を注いでしまうのではないか。みなさんは、どのようにお考えでしょう。そもそも、ミランの全盛期は3年間のリーグで5敗しかしていない圧倒的な強さ。今とは状況が違いすぎるため、そもそもファンのアクションを比較するシチュエーションが存在しないことは冷静に考えれば明白だ。むしろ、その簡単な状況比較をできていないくらい本田が精神的に弱さを見せてしまっていることに対してサポーターは怒りをぶつけるのではないだろうか。